伊賀忍者を知りたい!ヘッダーイメージ

認歩

忍者修行イメージ

忍者は敵地に侵入するときに人に気づかれず、足音を立てずに歩かなければなりません。
忍者には、忍者独特の歩き方があり「足並み十法 」と言って、抜き足・すり足・しめ足・飛び足・片足・大足・小足・刻み足・わり足・常の足と呼ばれる歩き方がありますが、代表的な歩き方は手の上に足を載せて歩く「深草兎歩」、立って歩けない場所をつま先を立て四つん這いで歩く「狐走」、足の小指から徐々に歩く「忍び足」などがあります。
そして忍者は、認歩という歩き方で歩きます。
右足が前の時に右腕が前、左足が前の時に左腕が前に来るように歩く「なんば歩き」で歩きます。この歩き方は、腰の動きが少なく疲れにくく長距離を歩けるそうです。

持久力と跳躍力

敵から逃げるためには、速く、しかもある程度の高さなら飛び越えていかなければなりません。そのためには、持久力と、跳躍力が必要です。呼吸法は「吸う、吐く、吐く、吸う、吐く、吸う、吸う、吐く」の順に呼吸をする二重息吹という呼吸法で走ることにより、酸素の吸気量が多くなり集中して走ることができるといわれています。そして忍者は水の中にも潜ります。「水遁の術」と呼ばれる水面下から竹筒で呼吸をする忍術がありますが、この術は呼吸を整え肺活量を高めなければできません。

視力と聴力

昔は、夜は街灯もなく、遠くをみるための双眼鏡などもありませんし、盗聴器などもありません。、暗闇でも動け、遠くを見るための訓練や敵の情報を聞くために聴力も必要になってきます。視力を高める訓練では、「明眼之法」(めいがんのほう)といって、暗闇でロウソクの炎をずっと凝視してから目を閉じる動作を繰り返します。さらに、針ほどの小さな穴を開けた紙から、その穴を通して中のロウソクの炎を見つめて炎の姿を見定めます。自分とロウソクの距離を長くしていき、遠くからでも炎をはっきり見ることができるようにする訓練です。聴力の訓練では、「小音聞き」(さおときき)といって、物音がしない静かな場所で、砥石の上に縫い針を落としてその小さな音を聞きわける訓練です。

ページのトップへ戻る