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服装

忍者の武器イメージ

忍者はなぜ黒色の服装なのでしょうか。
本来、忍者の服の色は黒色ではなく、黒色に近い「濃紺色」や「渋柿色」だったといわれています。
黒色は夜にになると像が浮いてしまい、敵に近づくことが不向きとされていたことや、黒色は当時高価なものでしたので、安価な濃紺色や渋柿色を着ていたと言われています。この色を装うことで闇夜に溶け込み敵から見つかりにくくしていたのでしょう。
そして、忍者は身軽でなければいけませんので、手甲や脚絆で上着や袴の裾をまとめ動きやすくし、また、頭巾をかぶることで顔をわかりにくくして、正体を隠していました。しかし、普段からこの服装では逆に目立ってしまうため、敵地では怪しまれないように、様々な職業の格好に変装して潜入していたといわれています。この変装術は「虚無僧」「出家」「山伏」「商人」「放下師」(曲芸人)「猿楽師」「常の形」(農民や武士)の7つであることから忍術伝書では、「七方出で立ちの事」または「七化」と呼ばれました。

武器

忍者は刀だけではなく、独自の武器があります。刀も日本刀とは違い、短く、反りがなく斬るよりも突きに適しています。そして忍者でおなじみの手裏剣、撒菱、鎖鎌などの武器があります。「手裏剣」の意味は、「手の裏に隠せる剣」や「手から離せる剣」手離剣などの意味があると言われています。手裏剣の威力はいったいどのくらいあるのでしょう。熟練者で射程距離は6~7mくらいであったものの、当時は刀で戦っていた時代なので、距離をとって相手を攻撃できる優れた武器だったのです。撒菱は、どのように転がしておいても尖った面が上を向くようになっていて、追ってくる敵の足に刺ささるのでその間に逃げるという敵の足止め手段に使用されてました。鎖鎌は、鎖分銅を外せばただの鎌になることから隠し武器として使用されていたようです。忍者の仕事は情報を集めることなので、相手を倒すことより、自分が生き延びることが優先です。そのため忍者の武器は、持ち運びが楽で、武器以外の他の用途も兼ねるものが多かったようです。

忍術

忍者は、敵に見つからないよう隠れながら逃れ、色々な方法で相手をだまします。そのためにはいろいろな忍術をマスターしなければいけません。忍術の代表的なものは、水中に身をひそめ、水面に出した竹筒で呼吸をする「水遁の術」や、煙幕でその隙に逃走する「火遁の術」がおなじみですが、これは隠れるための術で、この他にも様ざまな忍術があります。敵地に潜入するときは、敵の後ろにぴったりとくっついて敵城などに潜入する「如影の術」や敵の警備が手薄なとき見方を潜入させるため、放火をし敵地を混乱させる「参差の術」(かたたがえのじゅつ)などがあります。どれも、人間の心理や思い込みによる錯覚などを巧み利用してつくられた技なのですね。

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